この文章を目にしてくださったということは、今、あなた様の心の中には、ご先祖様から受け継いだお墓について、様々な想いが巡っていることと存じます。
「この先、どうしたら良いのだろう」 「誰に相談すれば、分かってもらえるのだろう」
そのように、誰にも打ち明けられないまま、お一人で重荷を背負い、心を悩ませてはおられませんか。 まずは、そのお気持ち、そしてこれまでお墓を大切に守ってこられたことに、心からの敬意を表します。あなた様が悩まれるのは、ご家族とご先祖様への愛情が、誰よりも深い証拠です。
ご先祖様は、決してあなた様が、ご自身のことで苦しむ姿を望んではおられないはずです。 むしろ、あなた様が、そしてそのお子様やお孫様が、お墓のことを重荷に感じることなく、晴れやかな気持ちで日々を送り、穏やかな心で手を合わせてくれることこそを、願っておられるのではないでしょうか。
「墓じまい」や「永代供養」という選択は、決してご先祖様との縁を切るためのものではありません。 時代と共に変わりゆく、家族のかたち。その現実の中で、どうすれば未来永劫、ご先祖様への感謝の気持ちを繋いでいけるか。それを真剣に考え抜いた末にたどり着く、新しい「ご供養」のかたちです。それは、未来の世代への負担をなくすという、深い愛情のこもった行いでもあるのです。
私どもお寺の役割は、ただ「永代供養」という仕組みをご提供することだけにあるのではありません。 皆様お一人おひとりが抱えておられる、言葉にならない想いや、ご家庭の事情に静かに耳を傾け、その心が安らぐべき道筋を、仏様の教えに照らし合わせながら、一緒に探していくことにあると考えております。
手続きの方法や、費用のこと、ご家族への伝え方。様々な現実的な問題も、もちろんございます。 それらについても、私どもが持つ経験の全てをもって、一つひとつ、丁寧にお手伝いをさせていただきます。
大切なのは、あなた様が「決断して良かった」と、心から思える未来です。 お墓のことで悩む日々から解放され、これからは、ただ純粋な気持ちでご先祖様と向き合える、穏やかな日々。永代供養とは、その安らかな未来への、扉のようなものなのかもしれません。
どうぞ、お一人で抱え込まず、その心の内の想いを、いつでも私たちにお聞かせください。 お電話一本、メール一通からで結構です。
あなた様の心が、少しでも軽くなる日を、心より念じております。
合掌
周遍寺