永代供養墓へお参りする、子ども・孫世代の皆様へ。新しい場所で繋ぐ、ご先祖様との絆

あなたのご両親や祖父母様が、深い愛情と配慮の末に、ご先祖様のお墓を「墓じまい」し、お寺の永代供養墓へ移す、という選択をされたかもしれません。

慣れ親しんだお墓の風景が失われたことに、一抹の寂しさを感じたり、「これから、どうやって手を合わせればいいのだろう」と、少し戸惑ったりしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

どうか、ご安心ください。 お墓のかたちが変わっても、あなたとご先祖様を繋ぐ大切な絆が薄れることは、決してありません。むしろ、それは新しいかたちで、より深く、温かく続いていきます。

ご先祖様は、毎日あたたかく見守られています

まず、知っていただきたいこと。それは、永代供養墓にお移りになったご先祖様は、決して孤独ではない、ということです。

遠く離れた場所で、お参りが来るのを静かに待つのではありません。ここ周遍寺では、毎日お経が響き渡り、朝夕のお勤めが行われ、常に清らかな空気に包まれています。お寺全体が、ご先祖様を温かく見守っているのです。

あなたのご家族がこの選択をされたのは、「寂しい思いをさせたくない」という、ご先祖様への深い愛情から。その想いが、この穏やかな環境を実現しました。

「お墓参り」の負担から解放された、新しい関係

そして、この決断は、あなた方ご自身の未来を想う、大きな愛情表現でもあります。 ご両親や祖父母様は、あなた方に「お墓の管理」という物理的・精神的な負担を遺したくない、と強く願われたのです。

これからは、「〜しなければならない」という義務感で、お参りをする必要はありません。 掃除の心配も、遠方への無理な移動もありません。ただ純粋に、「おじいちゃん、会いに来たよ」という、あなたの素直な気持ちひとつで、いつでも気軽にお越しください。手ぶらでふらっと立ち寄り、静かに手を合わせるだけでも、その想いは必ず届きます。

お寺という場所で、新しいかたちでルーツを知る

周遍寺へのお参りは、あなた自身のルーツを、より広い視野で知る機会にもなります。

永代供養墓の前でご先祖様と対話するだけでなく、ぜひ、歴史あるお堂や仏像にも目を向けてみてください。あなたのご先祖様は今、このお寺が持つ永い歴史と、仏教文化という大きな流れの一部となって、安らかに眠っておられます。

家族の歴史が、より大きな文化の物語と繋がっている。そう感じられる時、ご先祖様への敬意は、また新たな深まりを見せることでしょう。

おわりに

かたちは変わっても、世代を超えて受け継がれる感謝の念、そして愛情の絆は、永遠です。 あなたのご家族が下した決断は、その絆を未来永劫、大切に守り続けるためのものでした。 私たち周遍寺は、その尊い想いを受け継ぎ、皆様とご先祖様との架け橋であり続けることを、お約束いたします。

どうぞ、いつでも、その繋がりを感じに、この場所へお帰りください。

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