金曜の夜、大阪のご自宅で、ふとご実家のお墓のことを想う。 あるいは、ご自身のこれからのことを考え、漠然とした不安を感じる。 週末は、普段は後回しにしがちな、家族や将来の大切な事柄と向き合う時間でもあります。
「お墓を継ぐ者がいない」「故郷のお墓が遠くて、なかなかお参りに行けない」
こうしたお悩みは、今や特別なことではありません。兵庫県加西市の「周遍寺(しゅうへんじ)」には、大阪や近隣の都市部から、このようなご相談が数多く寄せられます。
今回は、そのお悩みを解決する具体的な道筋、「墓じまい」から「納骨」、そして「永代供養」までの一連の流れと、そこに込められた心について、分かりやすく解説いたします。
1.【決断の時】「墓じまい」– ご先祖様への感謝を込めた整理
「墓じまい」とは、今あるお墓を解体・撤去し、その土地を墓地の管理者様へお返しすることです。 言葉だけを聞くと寂しいですが、これはご先祖様との縁を断ち切る行為ではありません。むしろ、管理が行き届かなくなる前に、感謝を込めてきちんと整理し、より良いかたちでご供養を続けるための、前向きで責任ある決断です。
周遍寺では、まず皆様のお気持ちやご状況を丁寧にお伺いすることから始めます。その上で、現在のお墓からご遺骨を取り出す際に必要となる「閉眼供養(へいがんくよう)」の法要や、行政手続きに関するご相談まで、専門的な知見をもって皆様をサポートいたします。
2.【新たな始まり】「納骨」– 大切なご遺骨を、安らかな場所へ
「墓じまい」で取り出したご遺骨は、新しい安住の地へと移すことになります。その儀式が「納骨(のうこつ)」です。 周遍寺では、永代供養墓など、皆様のご希望に沿ったかたちでご遺骨をお納めいただけます。
この「納骨」は、単なる物理的な移動ではありません。 故人様の新たな旅立ちであり、ご遺族にとっては新しいご供養の始まりです。周遍寺の住職が、一つひとつのご縁を大切に、心を込めて厳粛に法要を執り行い、大切なご遺骨を温かくお迎えいたします。
3.【未来への安心】「永代供養」– お寺が紡ぐ、永代の想い
新しい場所へ「納骨」された後、その未来を支えるのが「永代供養(えいたいくよう)」です。 これは、お寺がご家族に代わって、永代にわたり責任をもって故人様のご供養と管理を続けていくというお約束です。
これにより、「将来、無縁仏になってしまったら…」という最大の不安が解消されます。 お子様やお孫様など、次の世代に負担をかける心配もありません。ご家族はいつでも安心してお参りに来ていただけますし、お盆やお彼岸などの節目には、お寺が責任をもって丁重なご供養を執り行います。
■まずはお話から始めましょう
墓じまい、納骨、永代供養。これらは、ご家族の歴史と未来に関わる、非常に大きな決断です。 だからこそ、お一人で、ご家族だけで抱え込まないでください。
周遍寺は、大阪や、その他の地域にお住まいの方からのご相談も、随時お受けしております。 まずは情報を集めるだけでも、もちろん構いません。この週末、未来の安心への第一歩として、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。