「お墓を継ぐ人がいないかもしれない」 「子供や孫に、お墓のことで負担をかけたくない」 「遠方にあるお墓の管理が、だんだん難しくなってきた」
家族のかたちが多様化し、人々が様々な場所で暮らすようになった現代。ご先祖様を大切に想う気持ちは変わらなくても、お墓に対するこうした不安や悩みをお持ちの方は、決して少なくありません。
兵庫県加西市の「周遍寺(しゅうへんじ)」は、そんな現代の人々の心に寄り添い、未来への不安を安心へと変えるお手伝いをしています。今回は、当山がご提案する「永代供養」や「墓じまい」、そしてそれらと繋がるお寺の「年間行事」についてお話しします。
■心の拠り所としての「永代供養」
「永代供養(えいたいくよう)」とは、様々な事情でお墓の管理や供養が難しい方に代わって、お寺が責任をもって永代にわたりご遺骨の管理とご供養を執り行うことです。
「無縁仏になってしまったらどうしよう」という不安から解放され、お寺という確かな場所で、大切な方が安らかに眠り続けられる。それは、残されたご家族にとって、そしてご自身の将来を考える上でも、大きな心の支えとなります。
周遍寺では、故人様への敬意を第一に、真心を込めて日々のご供養を続けてまいります。お墓を継ぐ方がいらっしゃらなくても、私たちが責任をもって、その想いを受け継ぎます。
■「墓じまい」は、前向きな選択です
「墓じまい(はかじまい)」という言葉を聞くと、少し寂しい印象を受けるかもしれません。しかし、私たちはこれを「ご先祖様への感謝を込めた、前向きな選択」だと考えています。
お墓を物理的に維持することが難しくなったとしても、ご先祖様を敬う気持ちが消えるわけではありません。むしろ、管理が行き届かなくなったお墓に心を痛めるよりも、きちんと整理し、永代供養墓のような新しい場所で改めて手厚くご供養する。それは、ご先祖様にとっても、私たち自身にとっても、より良いかたちと言えるのではないでしょうか。
周遍寺では、墓石の撤去といった物理的な整理から、必要な行政手続きのご相談、そして魂を抜く「閉眼供養」まで、一貫してサポートいたします。何から手をつければ良いか分からないという方も、どうぞご安心ください。
■年間行事で繋がる、変わらない想い
お盆やお彼岸など、周遍寺では年間を通じて様々な行事を執り行っています。これらの行事は、檀家の皆様が集い、共に手を合わせ、ご先祖様や故人様を偲ぶ大切な機会です。
永代供養を選ばれた方も、もちろんこれらの行事にご参加いただけます。お墓という「形」は変わっても、お寺に来て手を合わせ、故人様に想いを馳せる。その繋がりが途切れることはありません。
周遍寺は、いつでも皆様が帰ってこられる場所であり続けます。
■おわりに
永代供養や墓じまいは、ご家族にとって非常に大切な決断です。だからこそ、お一人で悩まず、まずはお寺にご相談いただきたいのです。
周遍寺では、皆様のご事情や想いを丁寧にお伺いし、最適な方法を一緒に考えさせていただきます。まずはお話をお聞かせいただくだけでも、もちろん結構です。
どうぞ、お気軽な気持ちで周遍寺の門を叩いてください。